かやぶきの家(萩の家・島の家) of 日影良孝建築アトリエＨＰ

高柳町かやぶきの家（萩の家・島の家）
1993年3月 竣工
門出地区の「おやけ」「いいもち」に続き、荻ノ島（おぎのしま）地区の「荻の家（おぎのや）」「島ノ家（しまのや）」の設計を担当させていただいた。荻ノ島地区はかやぶきの民家が田んぼを囲むように残っていおり、日本でも珍しい環状集落をなしている。その地域の特性を生かした観光資源を創ることを目的として、新築のかやぶきの家を２棟造ることになった。敷地の制約と中門屋根の雪下ろしの問題でこの２棟は直家（すごや）形式の民家とすることになった。「荻の家（おぎのや）」は２階建て、」「島ノ家（しまのや）」は平屋建て、いずれも新しい茅葺の材料と新しい木材で、民家の形式を踏襲する伝統的な工法で設計した。そしてこの貴重な風景に逆らわずに、むしろ時間と共に埋没するようなかやぶきの家をめざした。

新潟県高柳町
木造