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宋春庵 （鎌倉山の茶室）
2002年4月竣工
片瀬江ノ島に島津藩ゆかりの家が残っていた。９０坪ほどの書院造りの家は、母が大切に茶室として使ってきたが、やむをえない事情で土地を手放すことになった。せめて家だけは残したいという家族の強い思いを受けて、転居先の小さな庭先に移築することにした。あらゆる部材をを再利用し、９０坪の家を4坪に圧縮する試みである。たとえ空間を圧縮しても、以前からそのままの姿であるように、９０坪の書院の空間が違和感なく継承できるようにすることが僕の仕事であった。
神奈川県鎌倉市
木造
施工＝甘粕工務店
上大崎の家Ⅱ期へ